中小企業における直接取引化事例
経済産業省主催「中小企業IT経営力大賞2012」を受賞するなど著名な中小企業である株式会社メトロール(立川市:松橋社長)さんについて少しお話をしたいと思います。
メトロールさんもかつては商社経由中心で取引をされていましたが、海外ダイレクト販売サイト(toolsensor.com)を立ち上げ、立川で作り、立川から世界中に納品しています。一般的に直接取引を始めるというと、相手もあることなのでハードルが高いと思われがちですが、ひとつの手段として、このようにネット販売(ECサイト)で突破口を開くというやり方があります。
メトロールさんは情報をとてもオープンにしてくださっているので、まずは上記サイトを訪問してみることに加え、ビジネス誌などでもそのやり方を学ぶことができます。ぜひ参考にして頂きたいと思います。松橋社長も、私たち中小製造業がもっとITをうまく活用することを望んでおられます。
ちなみに当社でも、メトロールさんのことを知るよりも前、リーマンショックの経営危機を打破するためにあるクライアント企業(製造業:部品メーカー)においてインターネット上での直接販売サイトを立ち上げたことがあります。当時はまだまだそうした参考事例がなかったので手探りで作りこみをしましたが、この企業では、このサイトのおかげで国内の大企業からも引き合いが直接入るようになり、それをきっかけとして今や毎年のように大口取引を開始できるようになっています。もちろん最初は商社との兼ね合い、特に価格設定をどうすべきかなどの懸案事項もいろいろとありましたが、いまでは問題なく運営が出来ています。
このほかにも、ホームページ上でうまく情報を発信することで大手企業から問い合わせが寄せられ、そこから直接取引が始まるのがもはや当たり前になっている企業もあります。(もちろん大手のお客様からは、この会社を通して取引してほしいとの要望を受けて商社などを経由することもあります。)
いずれにしても今の時代、直接取引の一つの手段として、自らの手で直接販売するECサイト(ネット販売)を立ち上げるということは、BtoB、中小の製造業メーカーにおいても現実的なものであり、もちろん当社はそのための具体的なコンサルティングも行っています。初回相談は無料で行っておりますので、是非お気軽にお声がけいただければと存じます。