営業コンサルですが、たまには技術的なことにも口を出します

先日、売上的に苦戦しているあるクライアントにおいて、月数百万円の売上になりそうな、是が非でも受注したい見積案件が入ってきました。しかし、そのためには製造ラインを新たに作る必要性があることが分かり、量産までに本当に時間もない案件だったので、早々に断念して客先にお断りを入れようとしていました。

先ずは、社員たちのその、さらっと諦めようとしている意識が引っかかります。口ではもっともらしいことを言っているのですが・・・

そこで「ちょっと待ってください。」「手作りででもラインを構築して対応すべきでは?」と投げかけ、そして、その場ですぐに業者に問い合わせをしたり、ネットで調べたりと動いてもらった結果、なんと1時間あまりで、なんとかなりそうなことが判明しました。会議中でも、大事なことであれば、後からやりますではなく、その場でバンバンやるというのがミソですね。

さておき我々は技術的には素人であり、何を言っているんだ?と思われるかもしれませんが、「固定観念」がないからこそ、言えることもあるのです。特に「自分たちで作ってしまえばどうですか?」という投げかけは、重要な投げかけだったりします。とりわけ、出来ないものをできるようにしたり、ないものを作ろうとすれば、すでに用意されているもので対応できるわけはないのです。治具を手作りしたりとか、そんなことは製造業にとって当たり前の話ではあるのですが、意外にも、そこに頭が回らないと言うケースにしばしば出会います。儲かるように会社を変えていくと言う意味において、営業コンサルタントとしては門外漢の技術的な部分にも、このようにして口を出すと言うことも時には必要だと考えています。たとえ嫌われようとも。