グーグルでの検索順位と閲覧件数の関係性

googleなどでの検索結果における順位ごとのクリック率 (CTR:Click Through Rate )はどれくらいの違いが出るのでしょうか。

つまり、検索順位1位の場合と10位では、どれくらいクリック率に差が出るのかということです。

とは言っても様々な目的で検索されるので、単純平均的なデータはあまり意味がありません。

例えば、トヨタ自動車のサイトを探したい場合であるとか、わからない言葉の意味を調べる場合であれば、1位に表示される情報を確認すればほぼ事足りるはずです。

そこである程度要素別に分類してCTRの結果を公開してくれている、Caphyon社のデータをもとに見ていきたいと思います。

(以下出典は全てCaphyon社。分析対象は2016年2月のアメリカ国内)

まず、以下のグラフをご覧ください。

 

水色線がブランド検索(サイト名や会社名を探す場合)の結果を示しており、1位のCTRは約42%。

赤線が非ブランド検索で1位のCTRは約26%。

1位のクリック率に1.6倍の開きがあります。これを単純平均しても意味はありませんね。

次に、カテゴリー別のデータを見てみます。

「Business & industrial」の結果は次のようになっています。

先ほどのグラフを重ね合わせてみますと、「Business & industrial」のCTRは、

非ブランド検索の結果(赤)と類似した傾向を示していることがわかります。

もっとも、Caphyon以外の分析会社もあり、各社によってデータには有意差と言えるばらつきがありますし、これらはあくまでも一つの傾向としての参考値に過ぎませんが、

上記の結果から類推しますと、少なくとも「検索目的によってCTRが大きく変わる」ことがわかります。

とりわけ製造業においては、見込み顧客が何か課題を抱えており、それを解決すべく技術や製品、企業などを検索する場合では、上記データよりもさらに下位まで閲覧していくことが期待できます。

おそらくみなさんもそのような検索をする場合、少なくとも検索結果で表示される1ページ目、つまり10位くらいまでは目を通そうとされるのではないでしょうか。

ということで製造業の場合、「検索で1位になることはもちろん望ましいが、できれば5位まで、少なくとも10位までに入ることを目安としてSEO対策をすること」

が営業的に見て、現実的かつ効果的なのではないでしょうか。