金属3Dプリンターの活用方法

金属3Dプリンター EOS M290 有我工業所様

製造業の分野でコンサルタントをしている以上、最新技術も学んでおく必要があります。そこで先日、都内で最も近い場所(三田線本蓮沼駅から徒歩10分)で、最新鋭のハイスペック3D金属プリンターを導入され受託加工をされている有我工業所様にお邪魔してまいりました。

金属3Dプリンターは実際、何に使えそうか?

まず、私の第一印象は「結構硬い」。金属の粉から造形するので、強度的にどうかと思っておりましたが、手で触る限りでは普通の金属と変わらない強度がありそうです。もちろん用途によって求める強度が異なりますので、個別に確認いただきたいと思いますが、海外では航空機の部品なども作られているそうです。

また、使用できる金属も、アルミニウム、ステンレス、チタン、ニッケル、コバルトクロムなど、いろいろなもので造形ができます。ただし、金属3Dプリンターとの相性があるので、ステンレスの場合は、316L、アルミの場合は AiSi10Mgなどを用いるようです。

もちろんコスト的にはまだ高く、造形に時間もかかるので用途的には限られるでしょうが、工夫次第では面白い使い方ができるのではないかと思われます。その中でも私が考える最も現実的な使い方としては、事前に何パターンか形状確認をしたい場合の試作金型や試作品の多数個取りでしょうか。

例えば、エアーや液体を流す部材の金型を作る際に、管のRの取り方を少しずつ変えて作って、実際に試したい場合などに有効と考えます。

ちなみにEOS M290は最大230×230×300の中に多数個取りして、形状の異なる金属造形物を一度に作ることができるそうです。

そして今回、私が感じた最も大事なことは、「実際に自分の目で見て、自分の手でサンプル品を触ってみることで、いろいろなアイデアが生まれるのではないか」ということです。

「実感してみること」。これはいつの時代でも、新しい技術をモノにしていく上で、ものすごく重要なポイントではないかと考えます。

あなたの会社でも金属3Dプリンターにご興味があるのであれば、まずは見学してみることをお勧めいたします。

当社が介在する必要はありませんので、ご興味のある方は、有我工業所様に直接お問い合わせください。

有我工業所ホームページ↓

http://www.ariga-kougyou.com