PDCAのDOとACTの違いとは?
PDCAサイクルをよもや知らないビジネスマンはいないと思いますが、では、DoとAct(Action)の違いを明確に説明できるでしょうか。
一般的には、Plan(計画)→ Do(実行) → Check(評価)→ Act(改善)と訳されます。(その解釈そのものは合っています)
しかしDo とActは、これらの単語を日本語にすると、どちらも「行動する」というニュアンスになります。
かように混同しやすい単語を、大項目として置いているのは何故でしょうか。それがきちんと説明できるかということです。
やはり英語的にそれらはニュアンス的に違いがあるのであり、その違いは私たちもわかっておく必要があります。
繰り返しますが、PDCAサイクルを回していく際に、この二つのニュアンスの違いをわかっていくことは、とても重要なことなのです。
しかし私が知る限り、そこにしっかりと意識をフォーカスしている企業を見かけたことがありません。
ではその違いとは?
Doは、ともかく、とりあえず決めたことにしたがって動く感じ。英語で説明してみると、
Do is doing the task what you would do anyway.
最後の、anyway(ともかく)が肝ですね。
Actは、もう少し考えて動くというか、英語で書くと、
Act is act on what you have learnt. このような感じでしょうか。
Actor (俳優)とも言いますしね。You can do it とは言いますが、You can act it とは言わないと思います。
つまり、まずは決めた(Plan)んだから、ともかく動け(Do)と。
その上で、結果をチェック(Check)して、改善して動きなさい(Act)と。
そして、計画を作ったり、やることを決めたまでは良いがその実現に向けて、「ともかくがむしゃらに動く」というDoのニュアンスの意識が不十分な会社を多く見かけます。
立派な計画を作っても、まず、動かしてみないとどうにもならないですし、やってみて初めていろいろ問題とかも見えてきて軌道修正を図りつつ、成功に近づけていくわけです。
「最初は皆、大したことないアイデアから始める(本人は大したことないとは思っていないとしても)」のです。
もちろん、その過程での失敗が生じるのも当然のことです。
Doは失敗前提といいますか、失敗することも織り込み済みで、ともかく動く(ただし闇雲にではなく、計画に基づいて)。
そのような行動であるわけです。
そして、このDoの持つパワー、スピード感に欠ける企業は、求める成果を手に入れにくいとなるわけです。
PDCAのDo Actionの違いを、腑に落としてください。
You can DO it !!