Googleアナリティクスのnot providedを可視化する
製造業でも、Googleアナリティクスをとりあえず使っている企業は多いと思います。当然ながら、当社が営業コンサルティングを行っているクライアントでは、必須ツールとして活用して頂いています。
さてその中でも、「どんなキーワードでどれだけ検索されているのか」は、業界用語、専門用語での検索対策をすることでSEO対策効果が出やすいモノヅクリ企業にとっては極めて重要なデータと言えます。
ちなみにGoogleアナリティクスでその情報を見るにはメニューから、「集客」→「キャンペーン」→「オーガニック検索キーワード」とクリックしていきます。またオーガニックとは、「自然」。つまり、普通の検索方法によるものというくらいに捉えておいてください。
しかし、このGoogleアナリティクスのオーガニック検索においては、(not provided)」と表示されてしまう大量の「ブラックボックス化」されたデータが出てしまいます。
当社の運営サイト「キセキノメイシ」では、約半分50.81%のデータがnot providedとなっています。
ちなみにこの原因は、検索エンジンがSSL化されたデータをアクセス解析ツールに渡せなくなってしまったことと言われています。
この課題を解決する手段として、Googleサーチコンソールを使用することができます。このサービスもGoogleから無償で提供されていますので、設定方法はGoogleのサイトなどで確認してください。
そして、Googleサーチコンソールを使って、「検索トラフィックス」→「検索アナリティクス」とクリックしていくと、
not provided がなくなり、ブラックボックス化していたデータが見えていると考えることができそうです。
(ただしこれらの数字は、アナリティクスの場合は、「セッション数」、サーチコンソールは、「表示回数」となっており、若干定義が異なっています。)
そして、冒頭述べたように、特に中小製造業の場合は、もっと件数が少ないキーワード、たとえ1件の検索しかなかったとしても、
「おおっ、こんなキーワードで訪問してくれているのか」といった新たな発見や、さまざまな対策を考えることに繋がることが期待できます。
従来はその「大事なたった1件のデータ」が見えていなかった可能性があるわけですので、(WEBサイトにもよりますが、5~6割程度はnot providedとなっているようです)、それらのデータをキャッチできるようになることはとても意味があることと考えます。
ちなみに、このキセキのメイシのWEBサイトでも、これまで見えていなかった、ある気になるキーワードを発見し、それで対策を講じることで、受注を伸ばすことに成功しています。
ところでGoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスの違いは何かと言いますと、簡単に言えば、サーチコンソールは、ユーザーがWEBサイトに来るまでの動きの分析、アナリティクスは、ユーザーがWEBサイトに訪れてからの動きの分析に重点を置いている違いだといえます。
サーチコンソールを併用していなかった企業は、ぜひ活用してみてください。