「顧客共感性」という武器(インスタグラマーに学ぶ)
今回のお話はインスタグラム。
このブログはBtoB、主に製造業に携わる方を念頭に書いていますので、インスタグラムには、あまり馴染みのないという方もおられると思います。
インスタグラムは、主に写真を投稿するソーシャルネットワーク(最近は動画もアップ可能)であり、これを駆使している人を、インスタグラマーと呼んでいます。
さて、そのインスタグラマーの中には、若い女性で、アパレルブランドや飲食店、食品メーカーなどから依頼を受けて写真を撮影する「プロ」がいます。
彼女たちが使っている撮影機材は、たとえばiPhoneであったり、ほぼ誰でも手に入るものを使い、撮影の技術もそこそこ。
それなのに、なぜ彼女たちが活躍できるのかと言えば、
まずは、デジタルデバイスの急速な進化。そのおかげで、プロ向けの機材やテクニックがなくても、それなりの写真が作れてしまいます。実際に最新のiPhoneでは、一眼レフのようなボケの入った写真が簡単に撮れるようになっていますし、インスタグラムの写真加工エフェクトも無料にもかかわらず、フォトショップ顔負けのなかなか面白いことができたりします。
そして、彼女たちの最大の武器。それは、顧客である女性と同じ目線で、食品や、ファッション性の高い商品などを捉え、
【顧客共感性の高い写真】を撮れること。
ちょっとした角度で、可愛く見えたり・・・
顧客が何を求めているかを掴み、それを的確に(瞬時に伝わるように)表現していく技術。
そして、私たち製造業も、根幹は同じです。
しかし私たちはつい、「自社の技術の説明」に軸足が置きがちで、「それで何が解決できるのか」「お客様に何をもたらすことができるのか」をしっかりと伝えられていないことが往々にしてあります。
下手をすれば、そこはよくわからないので、”その部分は、どうぞお客様の方で考えてください”というスタンスになってしまっている会社さえあります。
【顧客共感性の高い情報発信】ができるかどうかが、実は今の時代、とても重要なことの一つではないかと考えます。
同じことを伝えているようでも、顧客の視点に立って組み替えてみることで、顧客の反応が大きく変わってくる。
それを、展示会や、ホームページ、営業トークなどで生かしていく。
そのような流れを作っていきたいものです。
ということで、まずは人気インスタグラマーの写真を見てそのエッセンスに触れてみてください。
いくつか参考になりそうなものをご紹介しておきます。
スイーツ系で人気のairio830さん。フォロワー数は6万7千人とのこと。
https://www.instagram.com/airio830/
続いてマレーシア在住のサマンサ・リーさんという主婦。64万人もフォロワーがいるとのこと。