日経新聞某紙で広告賞

 

当社のクライアントにおいて先日、日経新聞の専門誌における広告賞を受賞することができました。

この広告は当社にて企画立案から、デザイン、コピーなど一連の制作を手掛けさせていただきました。

ちなみに受賞理由は「読者からの高い関心を得たから」とのことでした。

この時代、なかなか思ったような費用対効果が得らない「広告」ではありますが、それでも工夫次第でこのような結果を得ることは可能です。

この機会に情報発信する際の大事な原理原則についてお話をしておきたいと思います。

広告を見る側の視点で申し上げると、まず私たちは広告というものを”見慣れて過ぎ”ています。まさに食傷気味。

そしてそんな私たちは広告を見た瞬間に、「あ、いつもと同じか」とか、「なんだ、単なる売り込みか」と瞬時に嗅ぎ分け、関心を持って見ることをやめてしまいます。

私はこれを 「いつもと同じ」スイッチ

と名付けています。

広告を見た人の頭の中で、この”スイッチ”が入ってしまうと、もうその広告は存在しないのと同じです。幾ら素晴らしい内容が書いてあったとしても何の意味もありません。勝負はその瞬間です。

つまり、最も大事なことは、そのスイッチをいかに押させないように工夫するか

です。しかし、残念なことに、メーカーやIT企業などの広告は、

その9割以上が、パッと見た瞬間に、

・他社や過去の情報との違いがよく分からない

・そもそも何が言いたいのかよく分からない

ものとなっています。

一部上場企業ですら、です。(特にBtoBの領域の企業)

しかも自分たちでは、その問題に気付いていません。

そして今回の広告賞を頂いた広告も、キャッチコピーとビジュアルで、「いつもと違う」演出をしたわけです。

だからといって、奇をてらったわけではありません。その企業が訴えたいことを、適切に表現しただけです。(ちなみに当社は必要とあればこうしたことまで具体的なお手伝いをしています。理論だけで実践力が乏しいコンサルタントは無用の長物です。)

しかしこう書くと、「でもうちの会社には目新しい、新製品や新技術なんてないよ」と言われるかもしれません。しかし、この広告で打ち出したのは従来から何度も、しかも同じ誌面で広告を出しているものでした。それでも、工夫次第で関心を惹きつけることは可能なのです。

タニタさんにも学ばせて頂きましたが、既存製品の代表格ともいえる体重計でさえも工夫ひとつで大ブレイクするのです。

この機会にもう一度、振り返ってみてください。