中小企業にとっての顧客の選び方
随分前の話になりますが、私が就職活動をした時の話です。
面接の際に、
「当社以外にどういうところを受けているのか?」と聞かれたので、
正直に企業名を挙げると、面接官は怪訝な顔をしています。
「え?うちの業界では他には受けていないのですか?」と。
実は私は、就職先の共通項として
・考え方がしっかりしており
かつ
・成長性が高く
かつ
・自分が活躍できる可能性のある企業
を選ぼうとしていたので、”業界の括り”というのは全く気にせずに
企業訪問を行っていました。
でも当時は、それは極めて特異な考え方だったようで、
その面接官にも全く理解されませんでした。
「●●業種志望」が当たり前のようです。
私の考え方をわかり易く言えば、25年前の流通業として、当時の
イトーヨーカ堂とダイエーとジャスコ(現イオン)は、
業種は同じではありましたが、
決して同じ 「質」の企業ではなかったはずです。
・・・それは、その後の各社の道のりを見れば明らかですけれど。
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さておき、
「業種という括りでターゲットを選ぶ」
これは営業戦略として、ごく普通の考え方でしょう。
しかしそれは市場全体が伸びている時の発想です。(←POINT!)
確かに今でも成長している分野はあることはありますが、
そこは皆が狙って参入してきて熾烈な競争を繰り広げています。
その”考え方”で、【自社の成長が実現】できると思いますか?
顧客をどう選ぶか
これは私たち中小製造業が成果を挙げていくための出発点として、
小難しく言うとマーケティングということになるのかもしれませんが、
いずれにせよ営業起点として極めて重要なテーマであるにも関わらず、
多くの企業が本当の意味できちんと考えていないのです。