2016/03/16 0okmnji9

強みを見つけるための経営ツールとしてよく使われるものにSWOT分析があります。

しかし使い方を間違えておられる企業が多いので、ここで少しお話をしておきたいと思います。

SWOT分析の詳しい説明はここではしませんが、簡単に申し上げると「強みや弱みを、内部要因と外部要因で考える」ためのツールといえるでしょうか。

その考え方自体が間違っているわけではありません。問題なのは、それを社員研修などで「内部の者だけ」「会社の中だけ」で検討して結論を導いているケースが多いということにあります。

これはまさに当社がしつこく申し上げている問題です。強みとは、顧客から見たものであるべきです。

さらに問題なのは、それが果たして誰に対しての強みか、つまり対象顧客を決めずに検討していることが多いことです。強みというものは、その対象が異なれば、それは逆に弱みになってしまうこともありえます。たとえば、家内工業的に職人の手作業で何某かの加工をしている会社があるとします。設備が不十分なことは一般的に考えれば「弱み」です。しかし高付加価値小ロットの製品を丁寧に加工してくれるところを探している顧客にとってはどうでしょうか。そのようなニーズを持つ顧客を対象とすることができれば弱みは強みになります。実際にそのようなオーダーを専門で請けることでとても繁盛している加工メーカーがあります。

つまり強みとは対象をどう選ぶかで変わる〝相対的なもの〟だということです。

だからこそ〝どの顧客に対して〟という対象が抜け落ちている状態で、しかも内部の人間だけで導き出した結論など単なるお遊びにすぎないということです。

またこのようなことは一般的な経営の教科書には書かれておりません。

しかしこのようにSWOT分析のような有名なツールでも、使い方を間違えてしまうと効果がないばかりか弊害すらも出かねないので、ぜひともあなたの会社でも、しっかりと自分たちの頭で考えて使いこなして頂きたいと思います。