この度移転した新事務所は、自社で内装を設計、施工を行いました。

それにかける時間とコストの問題もありますが、自分たちのコンセプトを活かした事務所にしたいという思いと、そもそもコンサルティング会社にはアタマで考えるだけでなく、具体的な構築力が求められる時代です。今回はそれを活かす絶好の機会でもあったわけです。(実際、Consultant よりも、Architect と名乗る方が私たちの仕事としては相応しいのではないかとも考えています)

それはさておき、D.I.Yしたいという会社のご参考になればと、簡単ですが当社の様子をご紹介させていただきます。

レイアウト図面の掲載は省略しますが、まずは設計の段階でじっくり考えることが最も重要なことは言うまでもありません。

ところで今回のコンセプトは、「アイデアが生まれやすく、ミーティングもしやすい快適な空間づくり。」

そのための「WOODYで緑に囲まれた空間。」・・・そうすると一般的な事務機器類ですとどうしても無機質になりやすく、あまりそぐわないわけです。

そこでこのコンセプトに沿って特徴的な部分に重点を置いてご紹介してみます。


・床をどうするか?

床はその空間の印象をかなり左右します。いわゆるPタイルとか、一般的な事務所用のカーペットでは雰囲気が出ません。そこで上の写真のように色の濃い目のフローリング材にしてあります。材質的に硬めのものを選ぶと傷の心配もないので使いやすいと思います。


・パーテーションをどうするか?

応接スペースを区切るのに一般的なパーテーションはデザイン的にあまり使いたくないというのがありました。いろいろ検討の末、壁面収納も兼ねてIKEAのKALLAXシリーズを使うことにしました。下の写真はその組み立て作業中のものですが、KALLAXシリーズの何種類かサイズの異なるものを組み合わせて壁を形成。またこのシリーズには、オプションとして引き出しとか扉とかいろいろ追加ができるので、それらも旨く活かすことで収納スペースも十分に確保できました。



・フリーアドレスの大テーブルをどうするか?

中央の作業テーブルは、対面に座った時に互いの圧迫感がないよう距離をとれるように幅が広いものが欲しかったのですが、既製品ではなかなかよいサイズが見つからなかったので自作することにしました。ちなみにサイズは約1000*1820。ツーバイフォー材を活かして木取りしているので、カットせずに済んでおり作業の手間はあまりかかっていません。組み立てるのに1時間くらいだったでしょうか。塗装はあえてラフな感じで。でもコンセントとUSBのアウトレットはしっかり確保。材料費は1万円少々で済んでいます。

ちょっと分かりにくいですが、下の写真の左奥にある書棚も自作したもの。本が見えると視覚的にうるさくなるので白い紙材で目隠しをしています。


・応接スペース

さきほどの壁面収納で囲われた内側となる応接スペースはこんな感じになっています。壁といっても、一面の壁ではなく適度にグリーンを置くスペースを作ることで柔らかい雰囲気を出しています。ちなみに夜間はこのグリーンの上にLEDの間接照明が点灯します。

ところで壁面の最上段には絵を飾る代わりにLPジャケットをはめ込んであります。IKEAにGLADSAXというレコードジャケットを飾る額を売っていたのでそれを使ってがっちりとはめ込み。ただし表面にガラスが使われているので万一の危険性を考慮してそのガラスを外し、透明のプラスチック段ボールをはめています。


・耐震補強

家具の転倒防止には、「上げ床用の脚」を応用することにしました。これは一般的な家具転倒防止の器具よりも安価に購入できるのでおすすめです。今の時代はこういう便利なものをホームセンターで売っているのでありがたいですね。その気になれば家だって自作できてしまいます。

ところでIKEAの家具類は「榾木(ほだぎ)」をはめて組み立てていくものが多いので、地震の際に大きく揺れるとそこから外れてしまう可能性があります。ですから、できるかぎり壁面への固定を行ったり、揺れが大きくならないように補強しておくことをお勧めします。


・・・とりあえずご紹介は以上となります。これでこの事務所も完成したというわけではありませんが、自分たちで能動的に環境を整え、継続的に改善していくということは、仕事そのものの取り組みにも良い影響があるのではないかと思います。